キンキンに冷えた缶ビールを一気に流し込み、「カモン・イメージ!」「さぁ作ろうぜプラモデル!!」
とならなかった今年の夏。実は酒餅で作るプラモを見てみないふりをしながら過ごすようになっていた…
セレクトしたプラモはバイファムに出てきた「ウグ」。少し小さい印象を受けたがめちゃくちゃ好きなフォルム。これにぴょんぴょん跳ねる恐竜のおもちゃとミックスしたら面白かも!と意気込んで作業開始してみたところ、なんとそこから2週間試行錯誤するもまったくハマらず進展しなくなってしまったのである。机に散乱しているバラバラになった恐竜の首や胴体を見て「つまんね」な気分に陥ってしまった。
途中で投げ出してしまうことに罪悪感はあったが気持ちがついてこない。ここからしばらく放置することに。
とはいえ、さすがに『酒餅』を落としたくなかったため自分がプラモを改造するときの手順で仮組してみると、深い霧が消えて周囲がはっきりと見える状況になったのである!「カモン・イメージ!」の瞬間。
づんぐりボディに手足の一部は上下逆に組み替えて先端に向かって細くなるスタイル。横幅を広げ、腰パーツを追加したことでちょうどいいサイズ感に。太ったメトロイドのようなイメージになった。ここまできたら、「さぁ作ろうぜプラモデル!!」モードに切り替わっている。
作業段取りも頭の中でサッと組むことができる。次の日の作業を計算に入れて今日やることを決め、待ち時間を計算に入れて時間を短縮するマルチタスクっぷり。この工程を粛々とこなして得られる快楽がプラモ制作の醍醐味なんだと再確認。
完成形を決めずに、できたパーツから組み合わせてイメージを膨らまし、ジャンクボックスからスタイルに合うパーツをはめていくうちに、なんとなく方向性が見えてくる。そしてできたのがこのサイボーグのような出立ち。とってもお気に入りのスタイルになった。おふざけもちゃんと仕込むことができて一安心。
成り行きで完成したプラモなので「これは何?」と聞かれても、作った本人もわからない。ひょっとしたら自分の性分みたいなものが反映されたものなのかもしれない。(おわり)
うだるような暑さのなか中年おじさんが悶々とプラモ奮闘していた記録を書き留めさせていただきました。
今年もありがとうございました。